J Control Release. 2022年8月:348:34-41. doi: 10.1016/j.jconrel.2022.05.042. 電子出版 2022年6月1日
集束超音波/マイクロバブル支援BBB開口はLNPを介した脳へのmRNA送達を促進する
抽象的な
メッセンジャーRNA(mRNA)医薬品は、特に脂質ナノ粒子(LNP)を用いたmRNA送達技術の進歩により、新たな治療アプローチとなっている。しかし、mRNAをカプセル化したLNP(mRNA-LNP)は、脳内での外来タンパク質の発現を妨げる血液脳関門(BBB)を自発的に通過できない。マイクロバブル支援集束超音波(FUS)BBB開口は、BBB透過性を一時的に高めることができる新しい技術である。本研究では、脳へのmRNA-LNPの静脈内送達について、FUS/マイクロバブル支援BBB開口を調査した。FUS照射強度は、出血や浮腫を起こさずにBBB開口が効率的に起こる1.5 kW/cm2に最適化した。特に脳のFUS照射側で、mRNA-LNPによる外因性タンパク質(ルシフェラーゼ)発現は、FUSとマイクロバブルを適用した場合にのみ起こった。この外因性タンパク質発現は、プラスミドDNA送達よりも迅速であったものの、発現時間は短かった。さらに、ミクログリアおよびCD31陽性血管内皮細胞では外来タンパク質の発現が観察されたのに対し、アストロサイトおよびニューロンでは発現は観察されなかった。これらの結果は、BBB開口法によって送達されるナノ粒子のラインナップにmRNA-LNPを追加することを裏付けている。
キーワード: 血液脳関門 (BBB)、集束超音波 (FUS)、脂質ナノ粒子 (LNP)、メッセンジャーRNA (mRNA)、マイクロバブル。
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